●●SL9821 バージョン0.2を使用する際の注意点など●●
-------------------------------------------------------------------------------
バージョン0.2では一部のROMファイル相当の機能をエミュレータ本体に実装することで、
該当ファイルがない場合でも起動できるようにしました。
この修正は起動できる条件の緩和を期待しての修正ではありますが、これをもって
どんなPC-98x1のROMでも動作することを保証するものではありません。
基本的にベースとなるハードウェアは従来通り初代のPC-9821になります。

また、エミュレータ内蔵のBIOS相当の機能を使用する場合、旧バージョンの動作環境と
は設定ファイル等で一部整合性がとれなくなる可能性があります。

旧バージョンで動作していたものがバージョン0.2で動作しないことも考えられるため、
バージョン0.2の動作を確認する前に旧バージョンを削除しないよう注意してください。


●エミュレータの起動に必要となるファイルについて
-------------------------------------------------------------------------------
バージョン0.2から本体から取得したデータファイルは以下のように変更になります。

○このバージョンでも必須となるファイル
  BIOS.ROM
  FONT.DAT

○バージョン0.2で必要とされなくなったファイル
  ITF.ROM
  IDEBIOS.ROM
  SCSIBIOS.ROM
これらのファイルは、ROMフォルダにある場合は従来通り読み込みを行い使用します。
ファイルがない場合はエミュレータの相当機能を代替として使用します。
そのためエミュレータの機能を使用する場合は該当ファイルをリネーム等をする必要が
あります。

○ない場合一部機能が制限されるファイル
  SNDBIOS.ROM
  RHYTHM.DAT
  BANK.ROM ※
※BANK.ROMはITF.ROMが存在しない場合使われることはありません。


●旧バージョン(0.1.x)との関係について
-------------------------------------------------------------------------------
基本的に旧バージョンよりバグは少なくなっているとは思いますが、今回のバージョン
にすることで動作しなくなる可能性もありますので、従来のバージョンで動作していた
場合は、新バージョンの動作確認が出来る前に旧バージョンを上書きしてしまわないよ
う注意してください。
以下、旧バージョン環境で動作させていたケース別の補足です。

○初代PC-9821の実機データを使用して動作させていた場合
  基本的に設定ファイルも含め従来の環境からそのまま移行できます。
  ITF等、本バージョンから不要になったROMについては、従来通りファイルを使用して
  もエミュレータ本体実装機能を使用してもあまり大きな違いはないと思います。(ITF
  の起動エラーはなくなります)

○PC-98x1(初代以外)の実機データで動作させることが出来ていた場合
  本バージョンでエミュレータ本体のBIOS相当機能を使用する場合、不揮発領域は
  初代PC-9821を想定して処理を行っています。そのため、旧バージョンの設定ファイル
  をそのまま使用した場合動作しない可能性があります。
  設定ファイルのない状態で起動するか、設定ファイルの中の不揮発領域に相当する箇
  所を削除して起動する必要があります。
  該当箇所は、settings.xmlファイルのタグ<nonvolatile>から</nonvolatile>までなの
  で、テキストエディタ等でこれらを含むこの範囲を削除した設定ファイルを使用する
  ことでその他の設定を保持したまま新しいバージョンを使用することが出来ます。

○旧バージョンが動作しなかった場合
  ITF.ROM、IDEBIOS.ROM、SCSIBIOS.ROMを削除したら、もしかしたら動くかもしれませ
  ん。(保証の限りではありませんが...)

また、今回の代替機能追加とは関係ない修正として、不揮発領域に関連したバグ修正を
行っているため、動作に不具合がある場合は一度、settings.xmlファイルのタグ
<tvram>から</tvram>までを削除すると動作が改善するかもしれません。


●エミュレータ本体に内蔵した機能
-------------------------------------------------------------------------------
○ITF.ROM
  実機のITFはハードウェアの自己診断プログラムと、ハードウェアの初期化処理で構成
  されていますが、エミュレータに実装した機能では初期化処理のみを行っています。

○IDEBIOS.ROM
  ほぼ実機と同等の機能をエミュレータに実装しましたが、2台目のHDDが使用可能にな
  っています。
  もともと本体のシステム領域では2台分の管理領域をもっていて1台しか接続できない
  のはハードウェア的な制約に起因していたものなので、代替機能を作成するにあたり
  未使用だった2台目の管理領域も使用するようにしています。
  これに伴い、UIでも2台目のHDD設定領域が追加されました。
  この2台目に設定したHDDは代替機能を使用しているときにのみ有効で、IDEBIOS.ROM
  を使用する場合は無視されます。

○SCSIBIOS.ROM
  SCSIはCD-ROMドライブのエミュレーションしか想定していないため、実機BIOSの機能
  のうちCD-ROMドライブ制御に必要と思われる機能相当のみを実装しています。

  なお、CD-ROMドライブを認識させるにはVendorIDとProductIDが必要になりますが、
  ドライバとしてNECCD.SYSを使用する場合以下の設定になります。
  VendorID  [NEC]
  ProductID [CD-ROM DRIVE 5]
  なお、実際にOSから使用するためにはNECCD.SYSとMSCDEX.EXEが必要になります。
  初代PC-9821では、同梱されていたMS-DOS5.0A-HにNECCD.SYSとMSCDEX.EXEが入ってい
  ましたが、それ以外の機種には同梱されているかは不明です。
  パッケージ版のOSでは、Windows3.1および、MS-DOS6.2には上記ファイルが入っている
  と思います。

